2014年2月15日土曜日

タスク管理に Toodledo を手放せない3つの理由

タスク管理サービスに ToodledoWunderlist
使い分けています。

それぞれの特長をひとことで言うと
「機能の Toodledo,UI の Wunderlist」
といったところでしょうか。

今回は,私には重要だと思っているけれども
他のタスク管理サービスにはほとんど見られない,
Toodledo の特長を3つ紹介します。


1. "Start Date" により余計なタスクを「見えない化」できる


「締切日」を設定できるタスク管理サービスはよく見かけます。
しかし「着手日」(Start Date) を設定できるサービスは
Toodledo 以外には知りません。

「確かに,着手日も設定できるといいかもしれない。
でも,そんなの細かい機能じゃないの?」
と思う方もいるでしょう。

着手日が設定できるだけなら大したことはないし,
メモ欄に書いておいてもいいのですが,
Toodledo が素晴らしいと思う点は
着手日以前のタスクはタスクリストに現れない
ということです。

たとえば「ゴミ出し」というタスクを考えます。
仮に,次のゴミの日を火曜日としましょう。
でも,今日は土曜日です。ゴミは出せません。

なのであなたはタスクリストに「ゴミ出し」とあっても,
それを目でスキップして,他のタスクを探すことになります。

そんな,ゴミ出しみたいなタスクが1個だけなら
大した手間ではないですけれども,
数十個あるとどうでしょうか。

たとえば,ほとんどのタスクが「今日やらない/できないタスク」で埋まっていて,
実際に取り掛かれるタスクが数個だけという状態を思い浮かべてみてください。
タスクリストを見るたびに,各タスクが今日できるタスクかどうか,
数十回の判断をしなければなりません。

たとえるなら,メールの受信トレイを見るたびに,
数十通の SPAM と数通だけの意味のあるメールが届いていて,
毎回 SPAM を消していかなければならない状況です。
受信トレイ,もといタスクリストを見るのが億劫になるのではないでしょうか。

ひとつの解決策として,毎日タスクリストを見なおして,
今日やるタスクをリストの上の方に移動することも考えられます。
しかし,全タスクが数百の規模になると,それも面倒です。

登録タスクが多くなると,メールフィルタのように
自動的に振り分けてくれる機能をタスクリストにも導入したほうが楽です。

Toodledo で "Start Date" を設定しておけば,
着手日になると自動的に "Hotlist" に表示されるようになるので,
タスクリストには常に「今日やる作業」だけが並んでいることになります。

シンプルな機能でよければ,
Any.DO というサービスでも実現できます。
これは例えば「明日」のリストにタスクを追加しておくと,
翌日には自動的に「今日」のリストにタスクを移動してくれます。


2. 繰り返しタスクに柔軟な日付指定が可能


私が Wunderlist を知った当初,Toodledo を含めた全てのタスクを
Wunderlist に一本化しようかと思ったのですが,諦めました。

Wunderlist は「繰り返しタスク」を登録できるものの,
その設定項目が Toodledo に比べて非常に貧弱だったからです。

先ほどの「ゴミ出し」を例にとってみます。
例えば,燃えるゴミの日が毎週火・金曜日だとします。

なので毎週火・金曜日にタスクリストに上がって欲しいのですが,
Wunderlist は「○日おき」といった設定しかできません
(繰り返し単位は,日以外に週・月・年が設定できます)。

無理に実現するなら,火曜日と金曜日で
別々にタスクを設定する必要があります。

ゴミ出し程度ならこれでも間に合うでしょうが,
もしメモ書きやサブタスクがあるようなタスクの場合,
全てのタスクで内容を手動で同期させなければなりません。
これは手間ですし,「同期漏れがあるのでは」と思うとストレスです。

一方,Toodledo は曜日指定は簡単にできます。
繰り返し欄に "every Tue, Fri" と書けば終わりです。

さらに平日 (every weekday) や
毎月第三月曜日 (The 3rd Mon of each month)
といった,きめ細かい指定もできてしまいます。


3. 繰り返しタスクの,次の実行日の決めかたを使い分けできる


これだけではありません。
Toodledo には繰り返しタスクの実行日の設定方法が
複数用意されています。

具体的には
"Repeat from Due Date",
"Repeat from Completion Date"
の2種類になります。

佐々木正悟「クラウド時代のタスク管理の技術: 驚くほど仕事が片付いてしまう!」
によると,
"Due Date" はゴミ出し
"Completion Date" は爪切り
が例に挙げられています。

Google ブックスで該当するページ(64 ページ)が読めたので
URL を貼っておきます。
http://books.google.co.jp/books?id=ho8CTSHmPYsC&lpg=PA64&ots=IFvif0SCTq&dq=%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E3%80%80%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89%E3%80%80%E7%88%AA%E5%88%87%E3%82%8A%E3%80%80%E3%82%B4%E3%83%9F%E5%87%BA%E3%81%97&hl=ja&pg=PA64#v=onepage&q&f=false

ゴミ出しというタスクは,できる曜日が決まっているので,
タスクを完了したときに次に再生されるタスクは
次のゴミ出しの曜日であってほしいものです。
"Due Date" に設定しておけば,そのようにしてくれます。

ゴミ出しの日が火・金曜日の場合,
火曜日にゴミを出して,Toodledo に完了のチェックマークを入れてリロードすると,
金曜日にゴミ出しのタスクが設定されているはずです。

一方,上記の本にも書かれていますが,
"Completion Date" は間隔を保ちたいときに使う設定です。

爪切りは,特定の日しかできない,というタスクではありません
また,忙しい日は切らないでスルーして,翌日に切ることもあるでしょう。

爪切りを7日ごとに実行するタスクだとして,
Toodledo で "Completion Date" で設定すると,
次の実行日は「完了のチェックマークを入れた日」の
7日後に設定されます。

もし爪切りを1日遅らせて実行し,チェックマークを入れた場合,
次の実行予定日は実際に爪を切った日の7日後
つまり前の実行予定日の8日後にセットされます。
爪の伸びる速さは一定なので,これは期待された動作です。

もしこれを "Due Date" で設定していた場合,
次の実行日は前の実行予定日の7日後
つまり実際に爪を切った日の6日後に設定されてしまいます。
これは期待されていない動作です。

Wunderlist をはじめ,多くのサービスはおそらく
"Due Date" に対応するものしかないと思いますが,
Toodledo は上記のような使い分けができます。


以上,まとめますと

    1. "Start Date" により余計なタスクを「見えない化」できる
    2. 繰り返しタスクに柔軟な日付指定が可能
    3. 繰り返しタスクの,次の実行日の決めかたを使い分けできる

という機能を私は重宝しています。

これらを全て揃えたタスク管理サービスは
Toodledo 以外には知りません。

これからも Toodledo を応援していこうと思います。

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