2014年4月19日土曜日

スマホ+ガラケーの2台持ちにした経緯

先月まではスマホ1台持ちだったのですが、
料金節約を考えた結果、スマホ+ガラケーの2台持ちになりました。

その結果月々 \2,000 近く節約できたのは、
以前書いたとおりです。

今回は、どのように考えた結果現在に至ったか、の経緯を書きます。

スマホの料金を抑えたい


きっかけは、使っていたスマホが購入から2年経過したことにありました。
このスマホは MNP で購入し、端末代はゼロ円であり、
しかも au の毎月割は有効だったので
毎月の支払は \4,000 台でした。

しかし2年経過すると端末代分の割引がなくなってしまうので
支払いが \6,000 円台に跳ね上がることになりました。

もともと使っていたスマホ (DIGNO) は
動作が遅かったり WiMAX テザリング時に過熱したりと
イマイチだったので、これを期に最新のスマホに機種変しようと
考えていました。

MVNO なるものを知る


ちょうどそのタイミングで、
SIM フリースマホと、MVNO という事業者の存在を知ることになったのが、
話の転換点でした。

「SIM フリー」や「MVNO」の詳細はここでは詳しく述べませんが、
要は、携帯キャリア(docomo, SB, au など)が行っている、
端末と通話・通信サービスをセットで契約する方式ではなく、
端末とサービスを別々に購入・契約するという方式がある、ということです。

それを聞いただけだとセットのほうでもいい気がしますが、
別々に購入・契約した場合は、場合によっては
セットで契約する場合よりも支払いをぐっと節約できるのです。

キャリアのスマホの場合、月々の支払いの大部分を占めるのは
定額パケット代です (今はちょっと値段が変わっているかもしれませんが、
3月の時点では大手は月 \5,700 (税抜) でした)。

一方で、MVNO と呼ばれる事業者のデータ通信プランは、
定額で月 \1,000 を切るものがたくさんあります。

低速なネットに耐えられるか?


もちろん安いのはそれなりの理由があって、
200 kbps くらいでしか通信できないとか、
LTE で通信できても、それが使えるのは月に 1GB まで、
というような制限があります
(上記の速度や通信制限は、業者やプランによって変わります)。

言い換えれば、それが我慢できるなら、
\5,700 を \1,000 にすることができます。

通信が速いにこしたことはないのですが、
私の場合、我慢できると判断しました。

もともと、私の使っていた端末は 3G と WiMAX が使えましたが、
あまり電池の持ちが良い端末ではなかったので、
私はほとんど 3G しか使っていませんでした。

では、その 3G の速度はどれくらい出ていたかというと、
あるとき速度計測をやってみると、300 kbps くらいしか出ていませんでした。
そのときにネットを閲覧しても、極端に遅いとは思いませんでした。
だから LTE を使わずに 200 kbps で過ごしても問題ないと判断しました。

自宅では Wi-Fi を使えば十分速いですし、
外出先で地図を見たいときなどだけ
高速な LTE を使えるようにすれば、やっていけそうでした。

どの SIM を使うのがいいか?


速度の問題はクリアできそうなので、
次は対応する MVNO の SIM を探しました。

比較サイトをいろいろ見た結果、
IIJmioウェルカムパック for BIC SIM
のミニマムスタートプラン \972 (税込) に
SMS オプション \151 (税込) をつけることにしました。

IIJmio にしたのは、
高速通信を自分で簡単にオン・オフできるからです。
「みおぽん」という専用アプリもあります。

同じ IIJmio でも BIC SIM のほうにしたのは、
Wi2 という公衆無線 LAN サービスがついてくるからです。
主要な駅ではだいたい無線 LAN スポットがあるようで、
後日、旅行したときによく利用しました。

SMS オプションをつけたのは、
「アンテナピクト問題」(アンテナ表示がおかしくなる)と
「セルスタンバイ問題」(電池が異常に消費されてしまう)
を避けるためです。ここでは詳しくは述べません。

どの端末が対応しているか?


SIM が決まったので、
IIJmio のページから、動作確認済み端末を探しました。

たくさん端末が並んでいて選ぶのが大変そうですが、
実は、「LTE 対応」「テザリング可能」「アンテナピクト表示」「音声通話可能」
の全てにデフォルトで対応している(要するに、表内4つとも○または◎がついている)
スマホは、以下しかないことが分かります(2014/04/18 現在)。

* LGエレクトロニクス Nexus 5
* NECカシオモバイルコミュニケーションズ MEDIAS NE-202
* 京セラ TORQUE SKT01

私は Nexus 5 を選びました。

おサイフケータイがないのは困りましたが、
ケースに入れて Suica を中に忍ばせれば
なんちゃって「モバイル Suica」にできる技を知って、
まあよしとしました。

Nexus 5 は NFC を使って Suica を読めますし、
読むためのアプリもありますので、どこでも残額確認ができます。

1台持ちか、2台持ちか


ちょっと順番が前後しますが、
1台持ち(スマホで通話+データ通信)と
2台持ち(ガラケーで通話+スマホでデータ通信)の
どちらにするかも検討しました
(実際検討した際は、何台持つか、SIM はどうするか、端末はどれにするか、は
行きつ戻りつ考えていました)。

MVNO の SIM には通話対応のもあったので、
月々の支払を節約するなら、
「SIM スマホ+通話対応 SIM」の
組み合わせにするのが単純です。
MNP をすればなお良いでしょう。

しかし私の場合は au から離れると
家族間通話が無料になる特典を捨ててしまうことに
デメリットを感じました。
長電話して、節約した額が吹き飛ぶリスクがありました。

というわけで、ちょっと不便ではありますが、
「キャリアのガラケー(通話専用)」と
「SIM スマホ+データ通信専用 SIM」の
2台を持つことにしました。

この場合でも、キャリアのスマホを使うことに比べれば
支払額が安くなることを確認しました。

キャリアのメールアドレスは維持するか?


au だと ezweb.ne.jp ドメインのメールアドレスがあるわけですが、
これを捨てるかどうか考えました。

今や知人とのやりとりはほとんど SNS でやっていて、
メールはほとんど使っていません。

また、一部のサービスでは携帯での認証を求められることがありますが、
SMS での認証だったり、
メール認証の場合でも Gmail のアドレスで可能なことが多い
(これは、一部のスマホがキャリアメールを使えず、
メインを Gmail にせざるをえなかった事情があったためと思われます)
ので、キャリアのメールアドレスはなくてもやっていけると判断しました。

メールアドレス変更時の連絡では、Gmail のアドレスを教えました。

携帯ショップで下調べ


おおよそプランが固まったところで、
不明点を解消するために
近所の携帯ショップに赴きました。

このときの不明点は

    (1) そのショップでの端末の値段(オンラインショップより安いことがあるため)
    (2) 今使っているスマホを通話専用にすることはできるか
    (3) 今使っているスマホを、通話専用ガラケーに機種変した場合の料金

でした。
(1) は、展示品の説明を見ればすぐ解決しました。
(2), (3) については店員と会話して、以下のことが分かりました。

(2) については、可能ですが、
スマホは設定をちゃんとしないと勝手に通信して
パケ死する可能性があるとのことでした。
この設定は、店員にお願いしたほうが無難です。

(3) については、機種変したときにはデータプランに入らないと
5250 円(消費税 5 % 当時)余計に払う必要があるとのことでした。

上記を聞いて、
今使っているスマホを通話専用にすることはやめて、
新たにガラケーに機種変することにしました。

お金はかかってしまいますが、
万が一設定をいじってしまったときにパケ死する
可能性がないようにするためです。
びくびくしながら使うのは精神衛生上良くありませんので。

また、ガラケーは、スマホに比べて電池の持ちが格段に良いので、
電池の持ちをあまり気にしなくていいというメリットもありました。
スマホのように、電池の残量を気にする対象は
1台でたくさんだと思いましたので。
これも精神的な問題です。

段階的に導入していく


不安点をすべて解消したので、
あとは導入あるのみなのですが、
念には念を入れて、スマホだけ先に導入しました。
つまり、一時的にスマホ2台という状態になりました。

これは、キャリアのほうを手続きしてしまうと
万が一何かあったときに元に戻せなくなるからです。
なのでキャリアの手続きは一番最後にします。

Nexus 5 と BIC SIM を注文し、
組み合わせて、2日ほど動作確認にあてました。
このとき、外出して地図を見たりして、
どれくらいの使い勝手か確認しました。

結果としては、問題なかった、というよりは
Nexus 5 の性能(というより、ここ2年のスマホの進化?)に驚き、
これをメインのスマホにすることに決めました。

再び携帯ショップに赴き、
古いほうのスマホをガラケーに機種変しました。

ふたたび念を入れて、
一週間くらいは古いスマホをバックアップとして持ち歩く、
3台持ち体制をしていましたが、
問題がなかったので古いスマホはここでお役御免になりました。

2台持ちしている現在の状況


ポケットに携帯を2個入れているのは
ポケットがいっぱいでダサいのですが、
個人的には許容範囲です。

片方をスマホでなくガラケーにしたのは正解で、
もし、常に電池の面倒を見なければいけない端末が
2台あったら、気が休まらなかったかもしれません。
自宅や職場で2台同時に充電できる体制を
整えないといけなくなりますし。

両方の端末ともツルツルした面を持っているので、
ポケットの中で手で触っただけだと
どちらか分からなくなります。
そこでスマホのほうにザラザラした表面のケースをつけることで、
手で触っただけでどっちがどっちか分かるように工夫しています。

さいごに


4月に入ってから、イオンが月々 \2,980 のスマホを発表するなど、
私が機種変をした先月からは状況が変わりつつあります。
また、Amazon や Google が格安スマホに参入するという噂もあります。
おそらく大手キャリアも何か対策を考えているでしょう。

もしかすると、数ヶ月もすると
格安スマホが大量に流通するようになり、
私のとった方法でなくても安いスマホが
簡単に手に入るようになるかもしれません。

そうなると上記でとった「SIM フリースマホ+MVNO の SIM カード」
という方法は、安さとしての優位性はなくなるかもしれません。

しかしパソコンの自作のように、
自分の好みに合ったスマホと料金プランを組み上げたいという場合には
上記の考え方は参考になるのではと信じています。

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