2014年1月29日水曜日

VirtualBox 上で Debian squeeze を wheezy に upgrade (3)

本日2本目。
Debian squeeze -> wheezy の upgrade に関する連載の最後です。

今回は GNOME 3 の設定。
2 のときと結構違っていて嵌りました。とくに GNOME shell まわり。

結果的には以下をやりました。

最初に,キーボード関係。

独自ショートカットキーの設定


Ctrl + Shift + L で gnome-terminal を起動する習慣があるため,
キーボードショートカットを追加。

  画面右上の,自分の名前のある場所を選択
  -> システム設定 -> キーボード -> ショートカット
  -> 「独自のショートカット」に追加

入力メソッドの設定


「変換」キーで IME オン,「無変換」キーで IME オフになるようにする。
これは Mac の影響。

  アクティビティ -> アプリケーション
  -> 入力メソッド -> Mozc key bindings
  「変換」「無変換」キーも受け付けるようにする

GNOME shell の設定


ここからが本題。
私はワークスペース数を固定し,かつそれぞれに名前をつけていたのだが,
今回はどうすればいいのか分からない。

あれこれ調べた所,GNOME shell では拡張機能 (extension) を
インストールすることができることが分かった。
なんだかブラウザっぽい。

以降,以下の2つのサイトを参考にしつつ進めた。

独学Linux : GNOME Shell Focus Effects Extension

第203回 Ubuntu 11.10でGNOME Shellの拡張機能を使用する:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社

GNOME shell の設定には gnome-tweak-tool というツールを使うようなので入れる。

  $ sudo apt-get install gnome-tweak-tool

既に最新バージョンであると言われた。
起動。

  $ gnome-tweak-tool

設定したもののうち代表的なものを挙げる。

* GNOME Shell
  * Show date in clock: オン(上の黒いバーに日付が表示されるようになる)
  * Dynamic workspaces: オフ(ワークスペース数固定)
* GNOME Shell 拡張機能(デフォルトで選べるもののうち,以下をオンにした)
  * Dock(右端にカーソルを近づけるとショートカットが出てくる)
  * Workspace Indicator(ワークスペースに名前がつけられる)
  * Removable Drive Menu

以下は,手で入れた拡張機能。

拡張機能をダウンロードするため,ブラウザで以下にアクセス。

GNOME Shell Extensions

適当な検索ワードを打ち込み,以下へ行く。

Workspace Labels - GNOME Shell Extensions

Workspace Labels は,ワークスペースを Ctrl + 「↑」「↓」で切り替えるときに,
ワークスペース名が表示されるようにする拡張機能。

「Extension Homepage」を経由して拡張をダウンロードする。
ページの「Installation」の指示に従ってインストール。

ところがインストールのための zip ファイルを指定すると赤い背景に「無効な拡張機能」と出る。
日本語で検索してもよくわからなかったので,
検索でたくさんひっかかるよう,英語のメッセージを得るために

  $ LANG=C gnome-tweak-tool

として,同じことをやってみたら
"... extention updated succesfully" と出た。
なぜこうなったのかは不明。
あとから考えるに,デフォルトのワークスペース名が
日本語だった(「ワークスペース 1」とか)のが問題だったのか?

Alt+F2 して "r" と入力して GNOME shell を再起動する。
ログインし直しても同じだが,GNOME shell だけの再起動の場合は
他の作業中のアプリケーションを閉じなくていいメリットがある。

  $ gnome-tweak-tool

"Workspace Labels 拡張機能" があることを確認。オンにしておく。

ちなみにそれぞれの拡張機能の設定は

  $ gnome-shell-extention-prefs

でできるようだ。

この時点では Workspace Indicator と Workspace Labels のワークスペース名は同期していない。
Workspace Indicator で「+」を選択することで
"Workspace 0" などのワークスペース名が追加されていく。
ここでは,ワークスペースの数だけ名前を追加しておいた。

このあとは,どちらかの拡張でワークスペース名を変更すると
もう一方にも同期されるようになった。

別の拡張機能を入れるため,

Frippery Move Clock - GNOME Shell Extensions

を経由して

GNOME Shell Frippery

へ。

# 余談だが,URL の "tigress" の文字列に,ゲームの simutrans を思い出した。

どうやら Frippery はいろいろな拡張機能の集合で,
GNOME 2 のときと似た画面を実現できるようだ。

ページの下の方からダウンロードするのだが,
どのバージョンをダウンロードすべきかは GNOME のバージョンに依存する。

というわけで端末から確認。

  $ gnome-shell --version
  GNOME Shell 3.4.2

ということで,3.4 用 であるバージョン 0.4.1 をダウンロード。
ウェブページの指示通り,ホームディレクトリにファイルを置いて,

  $ tar zxf gnome-shell-frippery-0.4.1.tgz

とする。
~/.local 以下にファイルが追加されたもよう。

tweak を閉じた上で,再び GNOME shell を再起動。

tweak の拡張機能管理画面へ行き,
Move Clock をオンにするとバーの時計が右に寄る。
ついでに Panel Favorites もオン。Dock と同じ内容がバーの左上に出る。
さらに Applications Menu もオン。バーの左端が「アクティビティ」から「アプリケーション」へ変化。

ここで,tweak の拡張機能管理画面に "Applications Menu" が2つあることに注意。
デフォルトで入っているものと Frippery 付属のものがあって,
どっちがどっちかは見分けがつかないので,実際にオンオフして挙動を確認するしかない。
せめて作者名が表示されていたらいいのだけど。

さらに欠点を述べると,tweak の拡張機能管理画面では,
拡張機能がどういう順番で並んでいるのか分からない
アルファベット順ではないし,追加した順番でもなさそう。

これでは,拡張機能が増えたらすぐに管理が破綻しそうだ。

最新バージョンでは改善されているのだろうか。

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