2012年6月17日日曜日
GTD における「信頼できるシステム」の難しさ
メールの受信トレイが一杯になる。
机の上が山積みになる。
PC のデスクトップ画面がアイコンで埋まる。
GTD に則って管理システムを構築しているはずなのに、
こうなるのはなぜか?
「週次レビューをやる時間がないから」
というのがもっともらしい答えなのだけど、
この認識は片手落ちだと気づいた。
システムを完全に信用できていないから、
という原因もあるだろう。
たとえば受信トレイからメールを他のフォルダに移すのを
ためらって先送りしてしまうのはなぜだろうか。
それは、他のフォルダに移されたメールを
適切なタイミングで再び見つけられる(思い出せる)自信がないからではないだろうか。
GTD の開祖デビッド・アレンの本の中で、
絶対に忘れてはいけない持ち物を忘れないために「ドアの前に置く」
という話がある。
でもこれは、乱用するとまずいことになる。
忘れるとまずいと思ったものを
安易にドアの前においてばかりいると
ドアの前がいっぱいになり、
本当に必要なものを探すのに時間がかかるし、
ドアの前が通りづらくなる。
これでは GTD 導入前と変わらない。
デビッド・アレンは GTD の説明をする際に
「気になるもの全てを信頼のおけるシステムで管理する」ということを
さらっと言っているのだけど、
信頼できるシステムってそうそう簡単に作れるのだろうか?
私が「信頼できるシステム」の条件は以下のとおり。
1. ポケット一つの原則(全ての情報がそこに入っている、またはそこからたどれる)
2. 検索性の良さ(好きなときに欲しい情報を検索して取り出せる)
3. リマインド機能(必要なときに思い出させてくれる)
1 は比較的簡単に実現できる。Evernote になんでも放り込めばいい。
2 と 3 は、自分の手元では中途半端である。
2 と 3 が実現されていないとなると、
大事そうなもの全てをついつい「ドアの前」
すなわち受信トレイや机の上に置いてしまう心理がはたらく。
週次レビュー(といっても実際には一ヶ月に一回くらいしかできていない)
で片付けはするが、
心の底からは信頼できていないシステムを、
信頼できているものと見なすという葛藤を内心で抱えながら
整理するものだから、
メールを振り分けたりする度にいちいち引っかかっていたように思える。
今すぐ解決策は出なさそうなので、もう少し考えることにする。
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