2012年2月8日水曜日

修論発表会心得


過去の自分の見聞や経験をもとにした心得まとめです。
学会発表にも応用できます。

== はじめに

修論発表会を見ていると、発表内容ではなく足回りの不備でこけるケースを見ることがあります。
家に帰るまでも遠足、会場への行き方を調べるのも受験、
ちゃんと発表できる状況に周辺環境を整えておくのも修論発表会です。

このエントリでは足回りの固め方をまとめています。

== PC の不具合を避ける

過去の発表会で、聴衆の目の前で OS 再起動が始まった事態を目にしたことがあります。
人から聞いたのも含めるとこれまでに 3 回知っているのですが、以下の二つに分けられます。

* 自分の発表直前で PC をスタンバイから復帰しようとして失敗した
  * 対策: 自分の前の人の発表が始まった段階で、発表できる状態にしておきましょう。
* 重い動画を再生して OS が落ちた
  * 対策: 直前に資料を差し替えた場合は、最終版資料を再生して問題がないか確認しましょう。
    発表会の朝に OS を再起動して余計なプロセスを削除しておくのもよいでしょう。

最近は昔より OS が安定しているので、いきなり再起動という事態にはなりにくいと想像されます。
しかし、普段よりも PC を酷使しているので不具合は起こりやすくなっているでしょう。
不具合を避けるためにメンテナンスが重要なのは変わりません。

== スライドの投影確認

会場での発表スライドの投影チェックは「必ず」行いましょう。
研究室と会場で同じように映るとは限りません。
色の映り具合によっては、図や字が見えにくくなり、現場での修正が必要になることもあります。
また、全ページ確認しておくのが無難です。

== 発表者交代時のもたつきをなくす

会場でのチェックでもうひとつ重要なのが、発表者の入れ替わり方の把握です。
切替器があるケースでは、切り替える方法を熟知しておきましょう。
もたもたして発表時間が減ったり、座長に注意されたりすると、全力を出せません。

さらに、一見細かいですが、レーザーポインターやマイクの使い方も把握しておきましょう。
発表本番では強い緊張のため、不確定要素への対処力が落ちます。
できるだけ現場に触れて一挙一動をイメージトレーニングしておくと、発表本番がスムーズに行きます。

== 質疑応答 (2012/02/08 後から追記)

質疑応答で、先生の質問が意味不明なことがよくあります。
発表する学生が、制限時間のプレッシャーのためか無理に答えようとして
見当違いのことを言い、先生を苛立たせるケースがあります。
質問が分からないときは「それは○○ということですか?」
と会話したほうがいいでしょう。
普段の研究室の発表なら当たり前ですけど、本番では結構忘れがちです。

先生によっては普段より強い口調で
質問・批判してくるように感じることがあるので驚かないようにしましょう。
わざと圧迫面接っぽくしている人もいるのかもしれませんが、
おそらく、授業している状況しかしらない先生が研究モードになっただけ、
というだけなのが多いと想像します。

== おわりに

私は「修論発表会には魔物がいる」と例えることがありますが、その原因は

* 普段行わないような PC の使い方をする
* 慣れない会場で発表をする

に集約されると思います。
「普段ならやらないミス」をしないためには、
PC を再起動したり、会場で本番さながらの動作確認をしたり、
イメージトレーニングすることによって
環境をできるだけ「普段の状態」に近づけることが、
重要です。

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